新卒で調理を必要としない職場に就職したけど、やっぱり栄養士の資格を活かして病院や高齢者施設、幼稚園で働きたい!あわよくば調理なしで!
…でもそんな職場本当にあるのかな?調理するとしても大量調理の経験はないし本当にできるのかな?
なんて社会人何年目かで思う方もいるのではないでしょうか。私もその一人でした。
結論から言うと、未経験での転職は可能ですが、結構難しいです。
薬局栄養士だった私が直営の高齢者施設に転職した際の体験も含め、お話ししますね。
大量調理の経験がない人の転職は難しい
直営でない職場の求人は少ない
つまり調理しなくてよい職場ということですね。
実際での印象ですが、そんな都合のよい求人は探してもあまりありませんでした…
もしあっても倍率が高いんですよね…
そもそも調理は栄養士の仕事ではないのにって強く思うんですけど(-“-)
まあ委託でも実際に作ってもらう献立を作成するわけですから、向こうも経験者の方がほしいですしね。単純な話です。
大量調理未経験者は就職に弱い
経験者であることが必須の求人が多いのなんの。
新卒なら別ですが、未経験者を教育するところから始めるのは大変なんでしょうね。
ひどいところは、栄養士としてではなく調理員としての採用を要求してくるところも!
単独では厳しい戦いになります。
そこで私は栄養士用の転職エージェントのお力を大いにお借りしました。
転職エージェントのメリット・デメリット
そのうち転職したいけど、登録するほど急いでもないし…
という方も多いと思うので、私が直接感じたメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
決して勧誘ではありません(笑)
メリット
- 求人数が豊富で、自分にあうものを厳選してくれる
- 職場の雰囲気や実際に話した印象などの情報を事前に教えてくれる
- 履歴書や面接対策などののノウハウを教えてくれる
- 施設、企業に自分の代わりに売り込んでくれる
求人数が豊富で、自分にあうものを厳選してくれる
非公開求人も扱っており、転職サイトでは見られない求人もあるため、多くの情報を仕入れることが出来ます。
また、その中から自分のニーズにあったものをプロが厳選してくれるので、働きながらでも比較的負担になりにくいです。
自分のことを客観的にみたエージェントが自分の代わりに売り込んでくれるため、逆に施設側からのオファーがあることも!
職場の雰囲気や話した印象などの情報を事前に教えてくれる
文面だけでは分からない上記のような情報を知れるため、その情報で取捨選択することもできます。
また、文面以外で気になることも代わりに質問してくれます。
履歴書や面接対策などのノウハウを教えてくれる
これが一番魅力的でした(笑)
栄養士の転職は専門職で特殊なので、それ用の対策が必要です。
志望動機や前職での業務実績など、漠然とまとまっていない文章を送っても、要点をまとめてきれいな文章に直していただきました!
また面接に関しては、調理未経験のハンデをどう克服するかなど、エージェントの豊富な経験をもとに一緒に考えてくれます。
施設、企業に自分の代わりに売り込んでくれる
通常は面接など短時間での勝負になりますが、人柄を知ってくれているエージェントが長所を上手く伝え、売り込んでくれるのでチャンスが増えます。
面接後に後押ししてくれることもあるみたいです。
デメリット
- 転職をしないといけない雰囲気になる
- 企業・法人側にエージェントへの報酬が発生するため、負担になる
転職をしないといけない空気になる
彼らは転職をさせるのがお仕事なので、当然転職を勧めてきます。
つまり、何となくどんな求人があるのか見たいという理由だけだと、負担でしかありません。
本気で転職したい人からしたら願ってもないことですが、気付いたら履歴書書いて面接行って内定もらって…あれ、私本当に今の職場辞めるのかな?という事態になることも。(私は社会人1年目でこの状況になり、もらった内定を蹴ってしまいました)
求人提供側にエージェントへの報酬が発生するため、負担になる
私たちが無料でサービスを受けられる代わりに、施設や企業側がエージェントに報酬を払うので、向こうの負担になります。
影響するのは就職後で、高いお金を払って自分を雇ったのに、すぐ辞められては困ると考えます。
まあそんなの気にせず無理なときは辞めればいいのですが。
最後に
以上の理由から、大量調理未経験の管理栄養士/栄養士の転職は、可能ですが結構難しいです。
エージェントの方の力を借りても、完全に調理なしの求人は、1つの病院しかありませんでした。私が見たタイミング、地域ではですが。
調理はしたくないとエージェントの方に言うと、結構難色を示されました(笑)
それだけ難しい条件ということでしょう。
さらに未経験OKで、自分の求める条件の求人でさえも少ないんですよね…
ですが、未経験でも人柄や熱意を重視して選んでくれる施設もあります。
大切なのは仕事に向き合う姿勢だと思います。
そんな中で一人で戦うのは至難の業なので、一緒に戦ってくれる人がいることは精神的にも大きいと思います。しかもこちらは無料ですし。
もちろん地域差やタイミングもありますから、絶対に登録しないと転職できないわけではありませんので、ぜひ上記のメリット・デメリットを吟味したうえで、自分の気持ちに正直に活動してください。